深刻な人材不足

病院にもよると思うが、病院での入院生活では不自由な行動制限や大部屋での生活から、患者が決して満足している訳ではない場合もある。
その為、最近でも「最後は畳の上で死にたい」と自宅療養を強く希望する声がある。
特に、高齢者は孫や小さな子供たちの笑顔や隣室から聞こえてくる孫達の話し声が、何よりも癒しになることは言うまでもない。
しかし、現状の社会では所得格差が広がっている為、昔の様に家庭を支える主婦も収入を得るために外に稼ぎにいかなくてはならず、在宅看護と言う道は一般的ではない。
現在、日本では高齢化により医師や看護師の人材不足が深刻になっており、今後満足のいく病院での対応を求めて医療関係の従事者だけに負担をかけることは難しい。また、とても深刻な人材不足のため、看護師の求人は驚くほど多く出ている。
戦後の高度成長期に地方から都心へと人口が集中して集まり、それでも経済が上昇している時代はよかったが、これからは再び家族が病人を支える為の制度が必要だと考える。
医師や看護師の人材不足を解消するには、家庭で病人を支えることができるような制度を整えていくか、医師や看護師の人材が増えるような制度を整えていくかのどちらかが必要になってくる。

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